2009年4月4日土曜日

日本語

母国語だからということを除いても、非常に便利な言葉です。

表音文字(の音節文字)である仮名は、基本的には誰が読んでも同じ発音になる。
(漢字も一応音節文字みたいですが、読みがいろいろあるのが特殊なような)

外国語、外来語、造語、どれも仮名(もしくは片仮名)を使えば(正確さは別にして)、発音できてしまうすぐれもの。ただし、難解な文字体系であることは間違いない。

中学生の頃、英語が好きだという大学生が、日本語より英語の方が細かい表現ができると言ってたのを良く覚えています。その当時は、「へー、そうなんだ」と素直に思いましたが、今は違う気がします。

日本語の慣用句の多さから考えると、細かい表現ができないわけがない。日本語に加えて英語を覚えれば、英語にしかない表現が知識的に増えるので、多くなった気がするが、単純に「日本語だけ」と「英語だけ」で比べると日本語のが表現力は勝るはず。(と信じている)
しかも漢字は意味を持つ文字でもあるので、新しい文字を作らなくても造語が簡単にできてしまうところも素晴らしい。(造語と略語の区別が難しいけれど)

気になってwikipediaの日本語を見てみたら、難しいことがいっぱい書いてあった。
でも、勉強になることがいっぱい。
wikipediaによると

日本語特殊論は日本国外でも論じられる。E. ライシャワーによれば、日本語の知識が乏しいまま、日本語は明晰でも論理的でもないと不満を漏らす外国人は多いという。ライシャワー自身はこれに反論し、あらゆる言語には曖昧・不明晰になる余地があり、日本語も同様だが、簡潔・明晰・論理的に述べることを阻む要素は日本語にないという[179]。また、アメリカ国務省は、日本語を、中国語アラビア語などとともに、世界で一番習得に時間のかかる言語としているという[180]。ただし、これは英語からみて日本語が大きく異なることを指摘したものであって、あくまでも相対的な見方を示すものである。

今日の言語学では、そもそも日本語が特殊であるという見方自体が否定されている。たとえば、日本語に5母音しかないことが特殊だと言われることがあるが、クラザーズの研究によれば、209の言語のうち、日本語のように5母音をもつ言語は55あり、タイプとして最も多いという。また、語順に関しては、ウルタン、スティール、グリーンバーグらの調査結果から、日本語のようにSOV構造をとる言語が40%以上であって最も多いのに対して、英語のようにSVO構造をとる言語は30%強であり、この点からも、日本語はごく普通の言語であるという結論が導かれる[177]。角田太作は語順を含め19の特徴について130の言語を比較し、「日本語は特殊な言語ではない。しかし、英語は特殊な言語だ」と結論している[181]

実に面白い。英語が国際標準的に考えられている世の中だからこそ、日本語が特殊に見られるということになっているだけで、実際は英語のが特殊ということだ。

とはいえ、文字でいえば漢字、仮名、片仮名と覚えるのは大変であるし、言語としても尊敬語、謙譲語もあるし、口語と文語もあるのでやはり特殊は特殊だと思うけど。

でも結局は、誰にとっても普通は、母国語なり第一言語が一番使いやすいって話になっちゃうわけですが(笑

2 件のコメント:

あまえび! さんのコメント...

何が標準かは、どれだけの人が使っているか。
どれだけ発言力のある人がいるかなど、
いろんな要素で決まってくるのでは。
そういう意味では島国日本でしか話されていない
言語は特殊に見られているのでしょう。

るぴん さんのコメント...

もちろんそのとおり。
少なくとも、人口だけで中国語が世界標準語となっていたら
世界中の人が莫大な数の漢字を覚えなくてはいけないわけで
それは無駄が多すぎる(笑